最新音楽機材事情


ギターリストの皆様、こん○○は。 「アナログ人間」やってますでしょうか?
ここ十数年で、パソコンは一家に一台 いや一人一台にまで浸透し、テレビもすっかりデジタル放送になり、携帯電話は子供も持っているし、通勤通学のお供はiPod・・・と、このデジタルワールドの流れは音楽機材にも目覚しい進歩をもたらしました。
どうもギター弾きは懐古的で「デジタル」という言葉に拒絶反応があるような気がして、何となくこんな文章を書いてみました。

▼最近の機材ってすごく便利!

★録音機器の発達と、演奏者の退化の問題
レコーディングの現場においては、音の編集技術っていうのは凄いことになっています。
まず録音したものをテンポを変えたり、音程を変えたりと、失敗してずれている部分をちょいと修正するなんていうのは朝飯前。多分、やろうとすればどんなに下手な演奏でもそこそこイケてるプレイに作り変える事もできちゃいますね。歌だと、自分が出せない音域まで機械の上では出せたりします。
私も数年前から録音機材一式そろえて宅録などと遊んでおりましたが、これって確かに便利だけどプレイヤーとしてはダメになるよねぇ・・・なんて思いながらもついついミスをごまかす日々を送っておりました。

★ライブで分身の術が使えるボーカリスト
ライブでビックリしたのは、プロアーティストのライブなんか見に行くと、コーラスパートもリードパートも、同じボーカルの人の声で流れてきたりします。初めて聴いたときは、一人でどうやって同時にコーラスまでやるの???と演奏そっちのけでその技術が気になりました。
そこまでして自分の声でコーラスしないとダメなのか?確かにCDをそのままライブで再現した感じではあるが、微妙に音程がおかしくても頑張って他のバンドメンバーが楽器弾きながらコーラスパートを歌うのがライブじゃん と妙な反抗心が芽生えました。
その時、ギターやベースの人はマイクから解放されカッコつけて走り回っていましたよ。

★モデリング なんていうものが巷では人気です。
ギターの場合ですと、そこに名機マーシャルのヴィンテージアンプを鳴らしたような音をデジタル技術で再現したり、かと思えば次の瞬間、キレの良いフェンダークリーンのアンプ音が出てきたりします。そんな何十種類ものアンプやエフェクターを模したサウンドを、小さな箱に詰め込んだエフェクターたちが非常に人気ですし、実際非常に役立ちます。
「モデリングは所詮マネしているだけだし、本物にはかなわん!」 そんなのあたりまえです。でも高価なヴィンテージ機材やレアな少量生産エフェクターを何台もそろえるのは難しいし、本物のよさを体感する機会の少ない庶民派としては手軽に雰囲気が出ればOKなんです。

★マルチエフェクター 最近のはイイです。
一昔前はいっぱいボタンが付いていて、何がなんやら分からないものが多かった。説明書も凄く分厚いし、使いこなせぬままお蔵入りなんて事も経験しました。もともとエフェクターはあまり使わないので余計にハードルが高かったのかもしれません・・・
しかし最近のはいっぱいボタンが無く、ギターアンプやコンパクトエフェクターにあるようなツマミが何個か付いているだけで、非常にシンプルな見た目。「これならいけそうだ。持ってたら何かと便利かな}と思い、日頃よく売れていて人気のある某商品を試してみました。結果・・・説明書読まなくてもちゃんと使えます。操作は直感的で音作りができストレスも感じません。しかも上記の通りデジタル技術の進歩により、音質も十分満足。これは遊び道具としては素晴らしいものだなぁ。

★ポータブルレコーダーの便利さ
携帯電話よりちょっと大きい、電動ひげそりみたいなレコーダーが売れています。当店でもスタッフの数名が持っていますが、それはそれは便利です。本体についているマイクで高音質なステレオ録音ができ、バンド練習やライブなどで、カバンからサッと出してすぐ録音開始できます。記録メディアもSDカードなどで大容量にすれば長時間収録できるし、カードをパソコンに入れればすぐに保存したりCDにしたりできてしまうのです。
音質もテレコやポータブルMDプレイヤーなんかをはるかに超える高音質。録音のときの置き場所さえ研究すれば、綺麗なライブ録音ができてしまいます。以前はMD○ォークマンにマイクを接続して・・・コードが絡まって・・・MDの容量が少なく・・・結局録れた音は低音が割れてて、という苦労がありましたが、全く快適です。
楽器のレッスンに通われているような方は、レッスンの様子を録音して持ち帰り自宅で復習するにも役立ちますし、自分の日々の練習も録音して聞き返すと客観的にどこが良くてどこがダメなのかも判明しますので、練習効率も格段にアップします。