だからギターは素晴らしい!

多分世界中で庶民が愛する最も手軽な楽器。
なぜギターは多くの人々に奏でられ、何本持っていてもまた欲しくなり、もっと新しい何かを求めて進化するのでしょう・・・


これは私の勝手な思い込みなのですので、


私は「ギター」「ピアノ」「サックス」の3つの楽器が、それぞれの分野で最高のものだと常々考えています。

ますギターとピアノを比べて見ましょう。
ピアノなら鍵盤を押すと音が出ますが、鍵盤とは「ココを押すとこの音が出ます」というある種のスイッチです。
鍵盤のある音程しか出ませんので、ギターのように音程と音程の中間音を奏でる事は不可能です。
チョーキングやビブラートもできません。
ギターが他の楽器と比べて優れていると思うポイントは、弦という音を生み出す振動体を指で直接操作するという表現力の高さとフレットだと思っています。同じく弦楽器でもバイオリンなどでは、表現力はあっても多彩なコードをプレイすることは不可能でしょう。あとは弾きながら走リ回ることもピアノにはできません。
ただピアノの同時発音数は88音です。(実際には指が10本なので10音でしょうか)
これに対してギターは6音ですね。ダントツに少なく音域も狭いです。
それにより伴奏楽器としての優位性はピアノにあると思います。
ギター弾語りに比べて、ピアノ弾語りのほうが高尚な感じを受けるという、ギターリストは劣等感を持っています(maybe)。

つぎにサックスです。サックスは完全なソロ楽器です。
ジャズ・クロスオーバーミュージックなどでリードパートを演奏するのはサックスが多く、インストにおいてはヴォーカリストの代わりともいえます。
ギターよりもさらに表現力が豊かな楽器です。サックスは最も歌声に近いものだと思います。
私は弾けませんが世にはフレットレスギターというものも存在します。もしそれを弾きこなせばサックスにも勝るプレイがあるのかもしれませんね。

ギター自体はどうでしょうか、
ガットギターは伝統がありますが、エレキギターに関してはこの半世紀近くの間にものすごい勢いで進化し、人気を獲得した楽器でしょうね。スチールギターでも100年そこそこです。
音楽界全体では実に新しい楽器
であり、これだけのプレイヤー人口があるというのは驚異的だと思います。
またエレキギターと周辺機器のバリエーションは無限です。トレモロアームがつき、ディストーションサウンドが生まれ、世界中のメーカーがエフェクターをつくり、あらゆるサウンドが出せるようになりました。
甘く切ない泣きのギターや、轟くようなへヴィーなディストーション、ベルが鳴っているようなクリスタルクリアなど、形容する言葉も無限です。ギターシンセなどはすでにギター以外の楽器の領域にまで踏み込んでいます。
ギターリストの欲望は尽きることが無いのでしょうか。

ピアノには負けるがコードプレイが得意であり、サックスには負けるが自由な表現力を持ち、ドラムやベースに匹敵するパーカッシヴなプレイも可能である。そして色形が多彩で見た目もカッコイイ。なんでもそつなくこなせる器用さが素晴らしさなのではないかなぁ・・・

番外編:ギターは安い! 安いものなら1万円でも買えるのも素晴らしさだと思います。